A いぼ「疣贅(ゆうぜい)」はヒトパピローマウイルスによる感染症です。
手足などに硬い結節ができます。放置すると拡大、数も増えてきます。手のひらや足底
では盛り上がらないので、一見「ウオノメ」のように見えます。
治療は「いぼ」の個数、部位、患者さんの年齢等に応じ下記の治療法の中から1~数種類を選択します。
(A~Cは日本皮膚科学会の診療ガイドラインに記載された推奨度。)
1)液体窒素による凍結療法(A):もっとも一般的な治療法です。スプレーや綿球でいぼを凍結させると、数日後に表面に黒いかさぶたができ、かさぶたが取れると少し小さくなります。1~2週毎に繰り返し治療することが必要です。かさぶたができた際には抗菌薬を塗布します。
2)サリチル酸外用(A):自宅でスピール膏を塗布します。
3)ヨクイニンエキス内服(B):ハト麦種子から抽出したエキスの錠剤または散剤を内服します。
4)接触免疫療法(B):SADBEやDPCPで「かぶれ」をおこし免疫力を高める方法です。
5)活性型ビタミンD3外用療法(C):いぼにビタミンD3外用薬を塗布します。(保険適応外)
6)当院では行っていませんが、局所麻酔後に炭酸ガスレーザーや電気メスで焼灼する方法(B)もあります。